公開日:2025年12月10日

ITに不慣れな社員でも使いこなせる「RECERQA Scan」が、建設DXの第一歩に。

(左から、専務取締役 中村様、総務経理部 経営企画課 今井様) 

効果:

1〜2時間かかっていた入力作業が数分に短縮

入力ミスやデータ化漏れを大幅に削減

専門知識がない社員から段階的なDX推進を実現


社員50名から130名規模へ。急成長する組織のIT基盤づくり
—まずは、御社の業務内容と皆様のご担当を教えてください。

中村様:弊社は建設業の中でも足場工事を中心に、マンションの大規模修繕や高速道路の補修、インフラ関連事業などを手がけています。10年前までは社員50名ほどの会社でしたが、現在は130名ほどに増えました。また、弊社では毎年複数名の新卒社員を迎えており、今後もさらに事業拡大と組織成長が見込まれています。
私は前職で大手メーカーのエンジニアとして働いていた経験を活かし、ITやDXの導入を推進する立場として、社内の業務効率化に向けた仕組みづくりを担当しています。

今井様:私は総務経理部 経営企画課に所属しており、IT・DX推進チームの一員として、中村を含め3名体制で社内のデジタル化を進めています。

見た瞬間に「これだ!」と感じた、圧倒的な高精度。

RECERQA Scanを導入されたきっかけを教えてください。

中村様:きっかけは展示会でした。以前からOCRの導入を検討しており、他社のソリューションもいくつか見たことはあったのですが、使用感や精度は大差なく「正直、どこが違うのだろう?」という印象を持っていました。そのような中、展示会でたまたまリチェルカさんのブースを訪れた際、他社のOCRでは難しかった帳票にも高精度で対応できそうだと感じ、「これなら現場でも使える」と確信しました。後日、サンプル帳票をお渡しして読み取りテストをお願いしたのですが、展示会のブースで見たイメージのまま精度がとても高かったことを覚えています。

—「他社のOCRでは難しかった」というのは、どのような帳票でしょうか。

中村様:「明細」です。以前もバックオフィス業務での利用を検討していたのですが、ガソリン代、スマートフォンの利用明細、ETC明細、車両修理の請求書明細など、他社では多種多様な形式の帳票明細を読み取ることができませんでした。また、従来のOCRは帳票の中の点線を文字として誤認したり、行ごとに色分けされていると読み取り精度が落ちたりすることが課題でした。RECERQA Scanでは、明細も問題なく取得することができています。

RECERQA Scanを導入して最初に感じた印象を教えてください。

今井様:精度の高さは勿論のこと、設定が直感的でとても扱いやすいと感じました。また、これまでは「どのように指示を出せば、狙い通りの形でデータを取得できるのか」で迷うこともあったのですが、アップデートによってAI自身がAIへの指示内容(プロンプト)をチューニングしてくれるようになりました。「AIの性能をAIが更に引き上げてくれる感覚」で、読み取り精度をより高めていけていると実感しています。

使いやすい操作感と高い精度で、日々の入力業務が数分に短縮。

— どのような業務でご活用いただいているのでしょうか。

中村様:日々のバックオフィス業務で利用しているのですが、特に請求書明細の入力業務で活用しています。以前は様々な請求書の明細をExcelに手入力したうえで、各部門に内容に間違いがないかチェックを依頼したり、日々の推移を可視化したりしてたのですが、現在はRECERQA Scanで読み取った請求書明細データをkintone(キントーン)に取り込み、パッとダッシュボードが出せるようになっています。

— 導入前と後で、どのように業務が変化しましたか。

今井様:請求書管理システムにOCR機能があるのですが、そこでは合計しか読み取ることができなくて。私たちが確認したいのは内訳や明細の推移なので、毎回手作業でExcelに落として月次推移表を作成し異常値がないかを判断していました。明細行を入力するのは凄く時間がかかるんですよね。特に携帯電話の通話料明細書のように行数が多いものは、入力に1、2時間かかっていました。しかも、全部入力し終わったと思ったら合計値が合わなくて確認したりと、本当に骨の折れる作業でしたね。今はその作業が数分で完了するようになり、少なくともひと月あたり10時間以上の工数削減につながっています。

—実際に利用してみた感想を教えてください。

今井様:操作画面がシンプルでとても見やすく、日頃ITやAIにあまり慣れていない社員でも、マニュアルなしで初日からスムーズに使えています。最近のアップデートで特に私が気に入った機能は、OCRの読み取り状況がプログレスバーとして視覚的に分かりやすく表示されるようになったことです。自動処理中の待ち時間がわかりやすくなり、その間を別の業務に充てられるようになった点も非常に助かっています。

「現場の負担」を最小限に。建設DXのこれから
— 今後活用していきたい領域があれば教えてください。

今井様:現状は請求書明細のOCR化を実現しているだけですので、将来的には、建設業特有の手書き帳票や資材の受発注書、作業報告書、安全書類などへの展開も視野に入れています。現場も含めて展開することで、コスト削減につなげていきたいと考えています。

—現場業務のデジタル化については、どのように考えていますか。

中村様:建設業界全体として、まだデジタル化は十分に進んでおらず、特に中小規模の会社ではITインフラが弱いのが現状です。だからこそ、現場からの反発が起きないよう、段階的な導入を意識しています。いきなりすべてを変えるのではなく、「これは便利だ」「助かる」と感じてもらえるポイントから始めることが重要だと思っています。実際に作業を行うのは現場の職人ですので、現場の声を丁寧に拾いながら、少しずつデジタル化を進めていくことを大切にしています。

今井様:安全書類や作業報告書など、現場から提出される書類は手書き・Excel・写真など形式がバラバラです。LINEで写真だけ送られてくることも多く、それらを手作業で整理・集約するのは大きな負担になっています。さらに現場では、あらゆる業務に資格が必要で、一人あたり20〜30枚ほどの資格証明書を管理しなければなりません。これらが更新時期や有効期限も含めてバラバラに管理されていると、バックオフィス側の負担は非常に大きくなります。今後、こうした資格証明書のデータ化や自動整理までOCRで対応できるようになれば、現場とバックオフィスの双方の負担を大幅に軽減できると考えています。z今後の展望やリチェルカに期待することを教えてください。

—今後の展望やリチェルカに期待することを教えてください。

中村様:現在は一部の帳票のみでの活用ですが、今後は現場の帳票や社内の各種申請書などに対象を広げていきたいと考えています。そのためにリチェルカさんには、AIの知見やノウハウの共有に加え、引き続き使いやすさを追求した製品アップデートを期待しています。


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