公開日:2025年10月01日

コーポレートから店舗まで「商品マスタの一元化」で、全員が“同じ商品情報”を参照できる状態を実現。

導入効果

・重複登録、差し戻し、入力ミスが減少し、正しい商品マスタに
・他システムと自動連携することで、商品情報管理工数が削減
・"正"の情報ができることで、売上照会や在庫管理が可能に


― まず、Minimal様の事業とご担当領域を教えてください。

カカオ豆の選定から製造・販売までを一貫して行うクラフトチョコレートの専門ブランドで、チョコレートの新しい文化を作っていこう、という会社です。現在都内に4店舗2工房とオンラインショップを運営しています。私は物流・製造・販売オペレーションを横断して支える立場で、在庫・移送管理、資材発注、販売計画、製造管理、オンライン出荷、そして商品マスタや各種データの管理を担当しています。

― 商品マスタ管理システム「RECERQA Hub」をご採用いただきましたが、以前はどのような管理を行っておりましたか?

スプレッドシートで運用管理を行っていました。関数等のあらゆる機能を駆使して、商品登録から管理までを行っていましたね。

― そのような中で、導入検討に至ったきっかけはございましたか?

スプレッドシートで運用管理していくことに限界を感じていたなかで、大きなきっかけがあったというよりは自然な流れだったと思います。

― 具体的にはどのような課題が発生していたのでしょうか?

まずシンプルに、スプレッドシートにはセル数や行数に限界があるので、複数シートに分かれて管理する必要が出てきてしまい、横断的に検索をかけたり過去の情報を辿ったり、他のデータと紐づけたりするのが難しいといったことがありました。また、店舗ではスマレジ、オンラインではShopifyを使っているのですが、以前はそれぞれのチャネル毎に各担当者がスプレッドシートの情報を見ながら商品情報を手入力していたため、商品名の揺らぎや重複が発生し「どの情報が正しいのか?」の判断を都度する必要がありました。各チャネル毎に商品情報が異なる状態になった結果、売上の集計や在庫の見通しを立てることが難しくなっていたことが大きな課題でした。情報の“正”を置く場所を定め、全社で同じ情報を参照しなければデータ活用もできないため、商品マスタのシステム化に踏み切りましたね。

― RECERQA Hubを選んだ決め手を教えてください。

当初「商品マスタのシステム化は独自要件が多くて難しい」と思っていたのですが、RECERQA Hubは商品情報を柔軟に保持することができそうだと感じ、決定に至りました。また、他システムとの自動連携ができる点も、非常に魅力的でした。

― 日常のどのような業務で、RECERQA Hubをご利用いただいていますか?

「製造→検索→ラベル出力→出荷」という日々の業務の流れがあるなかで中心的に使っています。製造チームは、その日の製造分をRECERQA Hubに登録し、承認を経て商品情報を確定。その後、RECERQA Hub上で該当する商品を検索してラベルを出力。並行して、新たな商品登録した情報を各システムに自動連携しています。事務・運用側では、新しい商品やバリエーションの申請、名称・バーコードなど商品マスタの更新を担当し、RECERQA Hubを正として、店舗レジやECへ同じ商品コード・商品名を同期することで、どのチャネルでも同じルールで扱える状態を維持しています。

― 実際に、導入プロジェクトを通じていかがでしたか?

RECERQA Hubは非常に設定も簡単で使いやすく、驚きました。加えて、リチェルカさんの対応が迅速で、導入後も柔軟に拡張いただけるので非常に助かっています。また、単なるスプレッドシートからシステムへの置き換えではなく、データの“持ち方”そのものを見直すきっかけが得られたことも大きかったです。正直、今まで商品マスタについて課題感はあったものの、外部の方と議論する機会はなかったので「やりたいことや意図がきちんと伝わるのかな?」と、プロジェクト前は不安に感じていました。ただ実際に、リチェルカさんとのプロジェクトがはじまると、要件を伝えるとすぐ理解していただけて、話が早かったなという印象です。さらに、私達がやりたいことをそのまま飲み込まれるのではなく「理想的な姿」をベースにお話しいただけたので、私としても「理想の商品マスタ管理とは、を考える」というマインドになることができました。

― 導入時にあたり、取り組んだことはございますか?

既存マスタの棚卸しとクレンジングです。表記ゆれや重複を是正し、小さいところから見直しを始めていきました。あわせて、POS・EC側で持っている情報の設計を揃えることで、以降の連携・同期を安定させる土台を作りました。また運用体制面では、編集や更新の起点をRECERQA Hubに一本化できるよう、更新経路を明確化しました。

― 導入前後で感じた効果を教えてください。

まず、出荷に向けた箱詰めまでの段取りが現場で自然に回るようになりました。週に数回まとまった商品情報の登録・更新業務が発生するのですが、RECERQA Hubに情報を集約したことで、このサイクルを効率良く回せています。また、RECERQA Hubでは申請承認機能もあるため、スプレッドシートで管理していたときのような「どこを修正したのかがわからない」状況が避けられ、変更点の把握と修正の回数が少なくなりました。システム化をすることで、重複登録や入力ミスを抑止できるようにもなりましたね。加えて、他システムへ商品情報を登録するまでの時間が本当に早くなったと思います。速度と正確性が上がり、全社の商品データの整合性がタイムリーに取れるようになったことで、在庫や販売状況の確認が取りやすくなりました。

― 実際に日々ご利用いただいている皆様の反応はいかがでしたか?

もっと質問がくるかと思っていたのですが、「すぐ使えるようになった」「画面が今っぽくて迷いにくい」という声が中心でした。ITスキルが高くないスタッフでも、短時間のレクチャーで使えるようになり、想定より私の方に問い合わせやトラブルの連絡はなく、早期に定着させることが出来ました。

― 今後の展望について教えてください。

RECERQA Hubを中核に、まずは売上データの集約と可視化を進めていきたいです。チャネル(店舗/EC)をまたいでも、同じ商品・同じ基準で「何がどれくらい売れたか」を比較できる状態を標準化し、つくる量・仕入れる量の判断をもっと効率的に行っていきたいと考えています。また、商品情報のプラットフォーム化も検討していきたいです。原材料・アレルゲン・仕様書、販促コピー、カスタマーサポートで管理しているQ&A やお客様のフィードバックまでの商品にまつわる情報をRECERQA Hubに紐づけて一括管理していきたいと考えています。

― 最後に、今後リチェルカに期待することやリクエストを教えてください!

私は現状の業務や当社でのやり方は理解していますが、よりあるべき姿に向けて勉強していかないといけないな、と今回のプロジェクトを通じて感じました。なので引き続き、他の企業様が何を目指してどのように運用されているのかを共有いただきながら、一緒にあるべき姿を目指していただけると嬉しいです!

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